2011年10月22日
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桜上水の氷屋さんの火事

Written By: 川俣 晶連絡先

氷屋さんの火事、大阪ダブル選挙 より

桜上水南口駅前の昔を残す最後の一画で、19日未明に火事があり、久美ちゃんが氷を仕入れているたこ焼き屋のおばちゃんの裏が全焼したという。

(不在だったので、状況は分からない)

久美ちゃん20日報によれば、

「裏側がほとんど焼けてしまいました。心配だったのでさっき行ってみたら、お母さんと会えました。怪我はまったくなかったけれど、すごく怖かったみたいでまだ足ががくがくしてる感じ。寝ていたら表の扉をどんどん叩く音で気がついたとのこと。あっと言う間だったそうです。全部なくなっちゃったって涙ぐんでいました。出火原因はまだ特定されていないようですが、裏の洗濯機の辺りから火が出ていたという目撃情報があったみたいです」

当たり前だが、消防が出動。ヘリコプターまで飛び、付近一帯に煙が漂い、大騒動だったらしい。

ともかく、おばちゃんが無事でよかった。

「君も騒動を見にいったの?」

「いや、まるで知らなかった。それほど距離も近くは無いし」

「そうか」

「しかし、場所はおおむね分かる。あのへんだ」

「どうして分かるの?」

「なぜなら北沢川の支流跡そのものと疑っている場所だからだ」

「支流跡って、今もスペースが残ってるよね」

「それは整理統廃合されたあと。それ以前は、そこも含めて支流かそれに付随する低地だった可能性がある」

「それに意味があるの?」

「ある。なぜなら、『昔を残す最後の一画』というフレーズに直結するからだ」

「どうして?」

「河川水路やそれに近い場所は利用価値が低く最後まで放置されがちだ。だから、団地や大型マンションなどの大型施設はそういう場所に作られやすい……みたいだ」

「後から来ても土地が確保しやすいってことだね」

「そうらしい。よくは知らないけどな。でも、河川水路を追っていると非常に高確率で団地や大型マンションや駐車場に遭遇するのは経験的な事実だ」

「じゃあ、この一角はまだ団地や大型マンションになってなかっただけということ?」

「昔LaOXが入っていた桜上水駅横のビルは、その意味での開発結果だろうと思う。思うだけで事実か分からないが」

「昔LaOXって、若い人にはさっぱりだよ」

「むむ。そうか。駅のホームから見える今はコンビニが1階にあるビルだよ」

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